iPhoneのバッテリー表示が変になった話と対処法 2021

私は2019年の4月くらいからiPhone6Sを使っています。UQで契約を更新した時に実質無料で入手できたからなんですが、その話はさておき、ここ最近、そのiPhone6Sのバッテリーの持ちが悪くなりました。充電したばかりなのに、もりもり充電量が減っていく。充電後に100%だったのが、気がついたら半分を切り、あれよあれよと言う間に残り20%の警告。とにかく減り方がハンパない。ただ、表示が1%になってからはやたら長い。普通にネットを見るくらいなら余裕で2時間、長い時は3時間くらいは持つという、ふざけた状態。

バッテリーの調子が悪くて、表示ズレが発生している状態みたいなんですね。

バッテリーの性能が本来性能の85%になっているので、すでに相当劣化しているのは理解してます。ただ、いくらなんでもこのままでは流石に使いにくいということで、バッテリーのリフレッシュという作業をやってみることにしました。この記事は備忘録を兼ねたその作業記録です。実施される方はくれぐれも自己責任でお願いします。

スマートフォンの画像

必要なモノ

純正の充電器とライトニングケーブル

まず用意するのは、純正の充電器とライトニングケーブル。充電器は純正を使ってる人多いと思いますが、ケーブルはどうですかね。私は普段は適当なサードパーティ製(MFI認証済み)のケーブルを使って充電してます。

ただ、今回の作業には充電器もケーブルも純正のものを用意しました。まあ、純正にこだわらずとも、品質の良いサードパーティ製であれば概ね問題ないんだろうけど、どれが良いかなんて中々わからないですよね。少なくとも私にはわかりません。特に中華製の場合、当たり外れがすごく激しいし。そんなわけで、今回は安心を取って純正を用意。持ってない方はこれを期に一本確保しておくとかどうですかね。

たっぷりの時間

あと必要なのは時間。人によっては、充電器やケーブルよりもこっちがネックになるかもしれない。段取りは後述しますが、この作業が結構な時間が掛かります。次の日が休み、できれば連休とかの方がいいかもしれない。時間帯は・・・私は夜になってしまいますね。予備のスマホや携帯電話を持ってなければ、作業中は連絡取れなくなってしまうので、連絡が来る可能性がある時間帯には当然作業できません。

作業の流れ

段取りをサクッと書きます。まず、下準備として、バッテリー充電の最適化をオフ【設定→バッテリー→バッテリーの状態→バッテリー充電の最適化】にして、アプリのバックグラウンド更新もオフ【設定→一般→Appのバックグラウンド更新】。この後にやるのが以下の作業。

1.完全に放電させる
2.完全に充電させる
これを2セットやります。

簡単ですが、もう少し詳しく書きます。

完全に放電させる

まずは、iPhoneが自動でシャットダウンするまでバッテリーを使い切ります。使い切った後は、すぐに充電に取り掛かるんじゃなくて、3時間〜6時間くらい待ちます。理由は、シャットダウンした後もiPhone内部には微量に充電されてるからであり、これを完全に放電する必要があるわけです。ちなみに私は3時間放置しました。6時間とかちょっと無理です。

完全に充電する

これも充電が100%になったからといって、ハイ充電完了!ではなくて、そのまま数時間待ちます。私はこちらも3時間ほど待ちました。ただ、バッテリーが劣化してるとこれが結構時間かかるんですよ。

作業が終わったら、最初にオフにした機能をオンに戻します。こんな感じで、作業自体はとても簡単なのですが、時間かかるんで普通の日にはちょっと厳しいわけです。

そもそも、なぜこんな現象が起きるの?

どうしてこういうめんどくさい状態になるのかというと、一つは単純なバッテリーの劣化によるもの。もう一つの原因は充電の仕方が悪いから。

たまに言われる「継ぎ足し充電」自体は問題ないです。というか、問題ないと言われてます。ニカド電池などと違って、リチウムイオン電池にはメモリー効果が無いからというのが理由です。それじゃなくて、0%とか100%の状態が継続してることが問題のようです。

普通に考えると、充電量0%のままで放置することはそうそう無いと思います。スマホ使えないですから。でも、100%の状態って結構なりませんか?私は結構なります。だって、夜寝る前に充電セットしてたら、朝起きると当然100%になってますよね。少しくらいなら問題ないみたいですが、長すぎると過充電という状態になってバッテリーに負担を掛けてしまうようです。

あとはスマホゲームを遊んでる時、ゲームによっては充電量がどんどん減っていくわけですが、減ったら充電、減ったら充電がすごく怠いので、私はめんどくさい時は、ついつい充電している状態でプレイしちゃってます。これが良くない。

ただ、これに関しては、充電したままスマホを使うこと自体は特に問題なくて、その時に一定以上に発熱した場合にバッテリーに負担を掛けてしまうという話もあるみたいです。ただ、どうなんでしょうかね。充電したままスマホを弄る時って、充電がガンガン減る=発熱も結構する状態になってると思うんですよ。実際、スマホゲームをやるようになってから、バッテリーの持ちは確実に悪くなってますし。なので、やっぱりバッテリーに負担をかける可能性が高い行為だと思います。

作業の結果

実は今回の作業では、記事の最初にお伝えしたiPhone6Sだけじゃなくて、昔使用していたiPhone6のバッテリーもリフレッシュしてみました。こっちもバッテリーの表示が変になってたわけですね。ちなみにこのiPhone6は街の修理専門店でバッテリーを交換してます。

で、今回の作業の結果どうなったかと言うと、どちらの機種も症状が改善されました。つまり、急激にバッテリーの残量表示が減っていき、残り1%の状態がずっと続くといったことはなくなり、緩やかに減っていくようになりました。特にiPhone6の方はバッテリーを交換してからというもの、さほど酷使してなかったのもあるのか、良い感じに持つようになりました。ちなみに、iPhone6は上記の作業を1セットだけやった時点で効果が出ましたが、iPhone6Sの方は1セットだけでは微妙で、2セットやってようやく効果が出てきました。やはり2セットやる必要がありそうです。

作業の注意点

当然ですが、表示ズレが修正されるだけでバッテリーが長持ちするようになったわけではありません。ゆっくり減るようになったので、つい錯覚しそうになりますが、充電量自体が変わってるわけではありません。

それと、このバッテリーのリフレッシュ作業はバッテリー自体に相応の負担を掛けてしまうようです。実際、作業前にバッテリー性能は85%だったんですが、作業後しばらくして確認してみると80%になってました。定期的なリフレッシュ自体は有効のようですが、過度の実行は要注意です。

さいごに

さて、ここまで書いておいて今更言うのもなんですが、基本的にこのリフレッシュ作業というのは、こういった異常が発生してからやるんじゃなくて、普段からこまめなメンテナンスの一環としてやるべきものなんじゃないかなという気がします。

なんていうか、昔から思うんですが、バッテリー系って難しいですね。いろんなサイトを見ましたが、書いてあることがサイトによって違ったり、なんか曖昧だったり。いろんな製品があるだろうし、使い方も様々だろうから、こういう使い方が正しいと言い切るのが中々難しいのかもしれませんが。