アパート入居中に気をつけたい事や注意事項/2021年

こんにちは。今回は、賃貸物件(アパートやマンション、貸家)を契約している時に、入居者として気をつけるべき事をまとめてみました。後から補修費を請求されたり、所持品を台無しにしてしまったり、トラブルになりかねない事ばかりです。いずれも油断や注意不足、知識不足が原因で発生するものばかりですが、いざその時になると結構凹みます。場合によっては気が動転して焦りますので、心に留めておくと良いと思います。

万年床、布団の敷きっぱなしには注意しよう

皆さんはベッド派ですか?布団派ですか?ベッドだと引っ越しの時にめんどくさい事になるので、私は基本的に布団派です。本当はベッドの方が好きなんですけどね。洋室の場合は、インテリア的にベッドの方が映えるし、ホコリも舞わないので。

まあ、それはともかく、布団の敷きっぱなしには注意してくだい。万年床とまで行かずとも、長期間の敷きっぱなしはヤバいです。っていうのも、人間は寝ている間にすごく汗をかきます。当然、その汗は布団に吸われていきます。そして、布団を敷きっぱなしということは、ベランダやバルコニーで布団を干すこともしないわけですよね。そんな布団を敷きっぱなしにしておくと、わりと早い段階でフローリングにカビが発生します。フローリングの上に直接布団を敷いたら寒いので、カーペットの上に布団を敷いているという人も注意。カーペットの下にカビが発生している可能性があります。

ちなみに、私はこれをやらかした事があります。見つけた時はギョッとしました。幸い気づいたのが早かったんで、簡単にカビを拭き取れましたが、症状が進行しているとフローリングの中にカビが染み込んでしまって、取れなくなります。厳しい管理会社だと過失と判断されて補修費を請求される可能性が高いです。

コロコロを使う時は注意しよう

コロコロっていうのは、説明不要だと思いますが、カーペットに落ちた髪の毛とかホコリ、ゴミを取るのに重宝するアレです。普通にカーペットの上で使う分には問題ないんですが、使ってはいけない場所があります。

それは、CFシート上です。CFシートはクッションフロアとも呼ばれたりするビニール生地の素材ですね。主にトイレとか脱衣所で使われていますが、物件によってはリビングや洋室もこの素材が使われてたりします。で、このCFシート上でコロコロを使うと、表面の模様が剥げてしまうことがあります。

ハイ。私、実はこれもやらかした事があります。もちろん、最初は全然気づきませんでしたよ。ちょっとしてから、なぜコロコロに模様がうっすら付いているんだろうと、不思議に思い、そして付いてる模様がシートの模様に似ているなと気づいたわけです。幸い?古めの物件だったことや、問題部分が白地に薄いグレー模様があるシートで(しかもごく狭い範囲)ほとんど目視できない状態だったため、事なきを得ました。ただ、新築物件や築浅物件で、場所やシートの色合い、度合いによっては退去時に補修費を請求される可能性があります。

建具にシールは貼らないこと

押入れの襖(ふすま)だったり、トイレ、リビング、各お部屋に通じるドアのことを建具といいますが、ここでいう建具とはドアの事です。たまにこのドアにシールやステッカーみたいなのを貼ってる人がいます。トイレのドアなら、「W.C」だったり、「TOILET」だったり。もしくはただの飾りだったり。

知っている方もいると思いますが、建具にはダイノックシートというシールみたいなものが貼られてます。無地もありますが、木目模様が多いですね。で、この上にシールやステッカーを貼ってしまうと、退去する時に剥げなくなるんですよ。正確には剥げないことはないんですが、下地のシートまで一緒に剥げちゃうことがあるんです。剥げちゃうと当然見た目が悪くなるんで、補修しないといけません。そして、部分補修ができないので、一面張替えとなってしまいます。痛い出費になりかねないので、注意です。

壁に絵やポスターを飾る時は注意

これも場合によっては注意しておきたいポイントです。それなりに古いアパートやマンションならば、特に問題にならないことが多いと思いますが、新築や築浅物件の場合は別です。ポスターくらい大丈夫だろうとか、絵くらい誰だって飾ってるだろうとか自分で判断せずに、必ずアパートの管理会社(大家さんの自主管理なら大家さん)に確認してください。

特に日当たりの良い部屋の場合、フローリングもですが壁紙も結構変色するんですよ。全体的にほんの少しくらいの日焼けだけど、絵を飾ってた部分だけ焼けずに残っている状態だったらおかしいですよね。当然、入居期間や管理会社、地域の慣習、大家さんの性格にもよるため、一概に言えない部分もありますが、必ず事前に確認するようにしておけば、退去時のトラブルはだいぶ避けられると思います。

タバコは換気扇の下か一つの部屋で吸おう

タバコを吸わない人は良いんですが、吸う人は換気扇の下か、どこか吸う部屋を決めてその部屋だけで吸った方がいいです。タバコでヤニだらけになった場合、壁紙は全部張り替えになる可能性が高いので、あっちこっちで吸っていると全部屋の壁紙の補修費を請求されかねません。

あと、ベランダで吸ってるよという話もよく聞きますが、ベランダでタバコを吸う場合は、お隣さんや上下階の住人が洗濯物を干していないか確認しておいた方が安心です。私もそうなんですが、タバコを吸わない人にはタバコのにおいはクサイです。そのニオイが洗濯物に付くじゃないかという苦情を受けないとは限らないですからね。

押入れ、クローゼットの湿気に注意しよう

押入れやクローゼットに衣類などを保管する時には、注意してください。特に、鉄筋コンクリート造のマンション。湿気がすごくて、押入れにしまっていた衣類(春物)がカビでいくつかダメになった、ひどいケースでは全部ダメになったという話を聞いたことがあります。

ベランダの排水には注意しよう

ベランダやバルコニーの角の部分に排水口があります。そこに葉っぱや泥がたまって、排水がうまく出来なくなっちゃってる場合があります。排水が出来ないと、ベランダに水が溜まってプールみたいになるんですね。そしてその水は、特にメンテナンスが不十分な古い物件の場合、小さなヒビや亀裂を通じて建物の中に染み込んでいき、雨漏りを引き起こすと言われています。古い物件2階以上で、かつ、落ち葉が多い物件に入居する時には、注意しておいた方が良いんじゃないかなと思います。

最後に

賃貸物件に住んでいる時に個人的に経験した事や、不動産の仕事で経験した事を中心にまとめてみました。不動産の補修費って、ちょっとしたことでも普通に数万円とか請求されたりしますからね。物件を引き払う時に予想外の出費が発生しないように、日頃から注意しておくと良いと思います。